公文式は、父子の愛情の物語だった。
子どもの習い事として有名なものに、公文があります。
私自身はやったことがなかったのですが、どのようなものか、興味がありました。
この、おおたとしまささんの本を読んでみたのですが、とても面白かったです。
まず、私が新しく知った(認識)した事は、
- 公文式は、小さなスモールステップを設け、それを着実に身につけていく。
- 先生は教えず、プリントをやりながら生徒が気づくように設計されている。
- 公文式とは、公文公(とおる)さんという教育者(高校教師?)が、開発した。
- 自分の息子の公文毅さんが、意外と勉強ができないことに焦って、息子のために開発したプリントが元になっている。
- 一般向けに教室を開いたら大人気で、あっという間に広まった。
- 公文式は、プリントの自学習により、大学受験までの力を身に着けることを目的としている(た?)
- 当初、東大にも合格できるような力をつける、という目標があった。
- 息子の毅さんは、東大には行かなかったが、多趣味で人生を楽しんだ人であった。
- 創始者の公文公さんが亡くなり、毅さんが代表を引き継いだが、2年ほとでなくなってしまった。
- 現在の公文は、創業者の強さが弱まった、ソフト路線という感じである。
公文式のことをよく知らなく、計算をするだけという偏見を持っていたので、とても面白い内容でした。
合う人には合うのかもしれません。ただ、本でも触れられていましたが、やっていくうちに、公文のスモールステップが自分には小さすぎて、面白くないと感じる人もいるようです。また、スモールステップで刻むのではなく、大きなステップを自分の頭で考えて埋めていきたいという性格の子には、向いていなさそうでした。
私自身は、自分の子供には公文式はさせないと思います。他の方法で、考える力をつけて欲しいと思いました。しかし、この本を読んで、公文式とは、公文公さんから息子の毅さんへの愛情の結晶だったということが分かり、非常に感動しました。