医療系国家試験:微生物・免疫学分野の過去問を分析する

医師・歯科医師・薬剤師・臨床検査技師・看護師・歯科衛生士などの国家試験から生物・微生物・免疫学の問題を集めて受験生に役立ててほしいという趣旨です。

こどもむけのウイルスのおはなしの電子書籍をつくってみました。

このたび、『ぼくはウイルスくん』というタイトルで、4歳時にもわかるようなウイルスのおはなしのKindle電子書籍をつくってみました。

ぼくはウイルスくん

ぼくはウイルスくん

 

 

なぜこの本を作ったか

そろそろ2冊目の電子書籍を作ってみたいと思っていた

今から2年前の2018年に、一度、学生向けの教材の電子書籍を作りました。

kogumakita.hatenablog.jp

 この時は、自分が授業で話しているような内容を盛り込んだような本をつくれば、ちょっとはお金になるんじゃない?という不純な動機でした。もちろん、学習する人の役に立ちたいという気持ちがメインです。

この経験から、クオリティは別にして、Kindle本を作成するノウハウは一通りつかめました。まあ、これはそんなに難しくないです。

僕の場合は、Scrivenerというソフトで原稿を書いて、それをepub形式に出力して、amazon KDPのサイトに登録するという手順です。そんなことをしなくても、Wordのファイルでいいみたいです。僕は、電子書籍を作るというプロセス自体にも興味があって、楽しめました。とにかく一通りやってみると、原稿をつくる際に、画像をどんなサイズでいれるのが良いのかとか、そういう細かなポイントも含めてわかります。なので、2回目以降はもう少しスムーズにできるだろうとは思っていました。

販売データを眺めていると、1冊目の本は月に1,2冊売れる程度で、まったく売れない月もあります。購入とは別で、毎月わずかながら、Kindle Unlimitedなどでも読まれているようです。わずかでも、買ってくれたり読んでくれいてる人がいるようで、ありがたく思っています。

1冊目の本のことは、普段は特に意識していなかったのですが、最近、電子書籍を作ったことがあるという話を友人にしたことをきっかけに、また本をつくってみたいという気持ちが起こってきました。ただ、次の本をつくるとして、自分の中であまりピンとくる企画がありませんでした。

こども向けの話もいいかもしれない

少し話はそれますが、僕には4歳の息子がいます。いろんな絵本の読み聞かせをときどきするので、4歳児が好きなおはなしがどんな感じなのか、おぼろげながら頭にあるような気がします。こども向けの本を書いてみたいという願望も、無意識に持っていたかもしれません。

コロナの影響で、こどもも親も困っているに違いない

そんななか、2020年にはいってから、日本でもコロナショックが起きました。小中高が休校になったり、幼稚園も休校になったようです。僕の子供は保育園に通っており、幸い休園にはなっていません。

保育園は休園にはなっていないのですが、小学生以上の兄弟がいる子の家の話を聞くと、なかなかこどもも外にでられずに退屈している様子がわかりました。また、小学生のこどもが休校になると、親にも結構な負担がかかりそうです。

保育園に子供を預けていると、毎日遊ばせてくれて、本当に感謝の気持ちが大きいです。自分だけで、これだけ子供と一緒にいるとすぐにやることが無くなりそうです。そういうわけで、幼稚園や小学校が休校になったご家庭は、親も大変だろうなと言う気がしていました。

保育園児の間で、コロナウイルスが話題になっている

おもしろいと思ったのは、こどもの話を聞いていると、4歳時の間でも、「コロナウイルスがはやってる」という共通認識はあるようです。だけどたぶん、4歳にはウイルスがどういうものなのか、はっきりとは理解できていないでしょう。子供がウイルスに対する誤解をもつことなく正しく理解してほしいですが、保育園の先生や親もうまく説明するのに困っているかもしれないと思いました。

そうだ、こども向けにウイルスを説明するおはなしをつくってみよう

 そういういろいろな条件が重なって、「そうだ、こども向けに、ウイルスってどういうものかを理解できるようなおはなしを、電子書籍でつくってみよう!」という気になりました。コロナショックに便乗しようという気は、これっぽっちしかありません。

内容

  • ウイルスがどのようなものかを理解する。
  • どうやって、ウイルスの病気から身を守るかを理解する。
  • ウイルスは、必ずしも悪者ではない

ということを書きたいと思いました。

制作期間

作り始めてから、一週間くらいで、一応今の形になったと思います。僕はTogglタイマーというので、だいたいの仕事に使った時間を計測しているのですが、そのレポートを見ると、今まで約11時間、この本の制作にかかったようです。他に、アイデアを考えるなど、計測していない時間も合わせると12時間くらいでしょうか。今後も少しずつ改訂していきたいので、制作時間はまだ増えますが、ひと段落するまでの時間です。

さいごに

とまあ、このような経緯で、この本を発売することになりました。

なんか、やっつけ仕事で作ったようなもので、書いているうちに自信がなくなってきて、「どうしてこんなつまらないものを作ってしまったんだろう」という気になったりもしましたが、少しでも誰かに楽しんでもらえたり、暇つぶしになれば、うれしいです。

あ、表紙や本文中の絵は、息子と、息子の保育園の友人が描いてくれたものです。

(おまけ)こんなことに興味が湧いたとうこと

質の良い本をどうやったら作れるのか、考えさせられた

今回は、短期間でもあり、たいしたクオリティのものを作ったわけではない。(時間があっても、さらに良いものが作れたとは思わないが)。でも、どういうのがいい本なんだろうかということを考えるきっかけになった。

電子書籍の仕組みに更に興味が

電子書籍の共通規格にepubというのがあるが、Kindle電子書籍はmobiという独自の規格である。Kindle Direct Publishing (KDP)のサイトでは書籍登録の際にepub からkindle形式に変換してくれるので、とりあえず、epubを作ればいい。僕はこれを、Scrivenerを使ってやっている。

現在epub3というものが使われているようだが、これが結構奥が深いようだ。epubでも結構なことができるらしい。うまく言えないが、とにかくepubの仕組みに興味が湧いた。

epubに関連して、今後読んでみたい本をあげる。

EPUB 3 電子書籍制作の教科書

EPUB 3 電子書籍制作の教科書

  • 作者:林 拓也
  • 発売日: 2012/08/25
  • メディア: 大型本
 
EPUB戦記―― 電子書籍の国際標準化バトル

EPUB戦記―― 電子書籍の国際標準化バトル

  • 作者:小林 龍生
  • 発売日: 2016/08/11
  • メディア: 単行本