医療系国家試験の微生物・免疫学分野の出題傾向を分析する

医師・歯科医師・薬剤師・臨床検査技師・看護師・歯科衛生士などの国家試験から生物・微生物・免疫学の問題を集めて受験生に役立ててほしいという趣旨です。出題傾向の分析や予想もしていきたいです。

2018年 歯科医師国家試験問題から(微生物・免疫学分野)

2018年(平成30年)に実施された、第111回歯科医師国家試験から、微生物学と免疫学(+生物・英語少し)の問題を抜粋し、コメントします。

 

# TEMPコメント:2019年ではなく、1年前の試験です。各問題へのコメントは、少しずつ追加します。

 

<感想>

  • いくつかは、基本的な知識を問う問題もあったが、、
  • 昨年から引き続き、基本事項の<理解>が重要な問題が増えているという傾向を感じる。暗記ではなく、理解である。
  • 知識を問うだけの問題は減り、1ステップ考える必要がある。
  • 示された図をもとに<考える>問題(今年では、免疫細胞の問題や、アフリカで流行した感染症の問題)の増加。これは、CBTに似た問題とも言え、CBT受験時からの積み重ねが生きる。
  • しつこいようだが、単に言葉を暗記するだけではなく、内容の理解・周辺知識との関連づけができる力をつけることが重要であると思う。

以下、特に重要な問題は*印をつけておきます。

 

111A5 妊娠初期の母体感染で、胎児の心臓、耳および眼に不可逆的な異常を生じるのはどれか。1つ選べ。

a ノロウイルス

b 風疹ウイルス

c 単純疱疹ウイルス

d ムンプスウイルス

e インフルエンザウイルス

<b>

 

111A14 黄色ブドウ球菌が産生する因子で、下痢や枢吐の発症に関与するのはどれか。1つ選べ。

a ヘモリシン

b コアグラーゼ

c ロイコシジン

d 表皮剥脱性毒素

e エンテロトキシン

 <e>

 

111A17 Tooth erosion is defined as the irreversible loss of tooth structure due to

eexposure to ( ).

( )に入るのはどれか。1つ選べ。

a acids

b bacteria

c carbohydrates

d fluorides

e saliva

 <a>

 

111A21 ある免疫担当細胞が腫瘍細胞を認識する機構の模式図を示す。アはどれか。1つえらべ。

[図]

a 形質細胞

b マクロファージ

c ヘルパーT細胞

d 細胞傷害性T細胞

e ナチュラルキラー細胞

<>

 

111A38 抗菌作用を有するのはどれか。2つ選べ。

a リパーゼ

b アルブミン

c ヒスタチン

d カリクレイン

e ディフェンシン

<>

 

111A41 A型インフルエンザウイルスの標的総胞への結合に関与するのはどれか。1つ

選べ。

a エステラーゼ

b ヘマグルチニン

c カプシドタンパク

d DNAポリメラーゼ

e RNAポリメラーゼ

<b>

 

B問題

111B7  I型アレルギーの原因となるのはどれか。1つ選べ。

a シリカ

b チタン

c ニッケル

d ラテックス

e アルジネート

 <>

 

111B19 細菌の遺伝子伝達様式である接合に関与するのはどれか。1つ選べ。

a 爽膜

b 鞭毛

c 性線毛

d リポ多糖

e パクテリオファージ

 <c>

 

111B27 遺伝子検査はどれか。3つ選べ。

a サザンプロット法

b ウエスタンプロット法

c ガスクロマトグラフイー検査

d in situハイブリダイゼーション法

e Polymerase Chain Reaction (PCR)法

 <a,d,e>

 

111B28 便が主な感染源となるのはどれか。1つ選べ。

a 麻疹ウイルス

b ロタウイルス

c ムンプスウイルス

d インフルエンザウイルス

e 水痘・帯状疱疹ウイルス

 <b>

 

111B29 IgG4関連疾患はどれか。1つ選べ。

a 粘液嚢胞

b Mikulicz病

c Sjögren症候群

d アミロイドーシス

e 壊死性唾液腺化生

<>

 

111B31 病原体に結合しオプソニン効果を示すのはどれか。2つ選べ。

a IgG

b 補体

c リゾチーム

d ブラジキニン

e トロンボキサン

 <a,b>

 

111B38 細菌と病原因子の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

a Aggregatibacter actinomycetemcomitans -- ロイコトキシン

b Porphyromonas gingivalis           -- 酪酸

c Prevotella intermedia --デンティリジン

d Tannerella forsythia --ジンジパイン

e Treponama denticola --莢膜

 <>

 

111B64コクサツキーウイルスの感染によるのはどれか。2つ選べ。

a 狸紅熱

b 乳頭腫

c 手足口病

d 伝染性単核症

e ヘルパンギーナ

 <c,e>

 

C問題

111C3 食塊形成を円滑にする唾液成分はどれか。1つ選べ。

a ムチン

b アミラーゼ

c スタテリン

d リゾチーム

e ラクトフェリン

 <>

 

111C12 真菌の染色に用いるのはどれか。1つ選べ。

a PAM染色

b Grocott染色

c SudanⅢ染色

d Congo-Red染色

e Gomori-Trichrome染色

<>

 

111C42 SARSコロナウイルスの主な感染部位はどれか。1つ選べ。

a 脳

b 腸管

c 皮膚

d 呼吸器

e 生殖器

 <d>

 

111C57 長期服用で口腔カンジダ症の誘因となるのはどれか。2つ選べ。

a アスピリン

b シクロスポリン

c プレドニゾロン

d ピロカルピン塩酸塩

e ワルファリンカリウム

<>

 

D問題

111D15 結核菌に有効で、皮膚に適用できる消毒薬はどれか。1つ選べ。

a グルタラール

b ポビドンヨード

c 塩化ベンゼトニウム

d 塩化ベンザルコニウム

e グルコン駿クロルヘキシジン

 <>

 

111D18 侵襲性歯周炎の主な原因菌はどれか。1つ選べ。

a Actinomyces viscosus

b Aggregatibacter actinomycetemcomitans

C Fusobacterium nucleatum

d Streptococcus mutans

e Treponema denticola

 <b>

 

111D26 大規模流行した感染症の発生地域と持期を図に示す。

流行した感染症はどれか。1つ選べ。

[図]

a ジカ熱

b デング熱

c マラリア

d エボラ出血熱

e 烏インフルエンザ(H5 N 1)

 <d>

  

歯科医師国家試験問題解説書―解説書/写真集/問題集〈第110回(2018)〉

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