予想問題 111回医師国家試験(2017年)(微生物・免疫学分野)
2017年2月11日から13日は、医師国家試験が行われます。3日間の長丁場なのですね。
医師国家試験はまだ今年の分しかみたとこがないので、予想すらできないのですが、参考になるかもしれないので、今年の歯科医師国家試験にむけて作成した予想問題はこちらです。
この中から強いてとりあげるとすると、こちらになります。非常に基本的な問題です。しかし単なる暗記ではなく、すこしばかりの思考力が試されます。
免疫グロブリンに関する図を理解して、答える問題。
2016年の歯科衛生士国家試験に良い問題がありました。
歯科衛生士国家試験 2016年
(午前12)免疫グロブリンの図を示す。この免疫グロブリンの特徴はどれか。
- 胎盤通過性がある。
- 抗原感作後に最も早く出現する。
- 免疫グロブリンの中で血清中に最も多い。
- アナフィラキシーショック型アレルギーの原因となる。
この問題は、二段階に読み解く必要があります。
まず図から、
・これは免疫グロブリンの五量体である。
↓
・五量体をつくるのはIgMである。
↓
・IgMの機能として、選択肢の中で正しいのはどれか?
という順で思考する必要があります。答えは自ずと、「2」になりますね。
単純ですが、二段階に関連付けて答える必要がある、良問です。
単発の知識ではなく、考える力が問われます。
※これをもとにした予想問題を作ってみます。
図:(想像してください)Y字型の免疫グロブリンが2つつながった絵
この免疫グロブリンの特徴はどれか。
- 胎盤通過性がある。
- 抗原感作後に最も早く出現する。
- 免疫グロブリンの中で唾液中に最も多い。
- アナフィラキシーショック型アレルギーの原因となる。
これだとどうですか??
ヒント:二量体をつくる免疫グロブリンは??
次に、
臨床検査技師国家試験 2016年
80 次の模式図においてIgG濃度の変化を示すのはどれか。
1.① 2.② 3.③ 4.④ 5.⑤
ポイントは、IgGは胎盤通過性がある、ということです。言葉では覚えているけど、それをグラフで表現するとどうなりますか??
単純なことが問われているが、グラフを読み取って考える必要がある良問です。ちなみに、看護師国家試験で数年前に似た問題がでていました。それを焼き直した問題といえます。
medu4 穂澄先生の総評に関しては、